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設立からもう10年以上の年月が流れたのだと、驚くばかりです。
2008年、安心の場所づくりを志した私たちの団体は、リラックスできないことが安心できないことにつながると考え、小さなリラックス教室を始めました。一度の開催で講師を合わせて10名~20名の小さな小さな集まり。ボランティアのお祭りや行政が行うお祭りの片隅に出店するか、お金がかからない公園の片隅や公的施設でコツコツとお稽古をして安心の仲間を作ってきました。
寄付金を集めたこともなく、助成金や補助金を申請したこともりませんでした。今でも理事報酬をもらっている理事は一人もいません。
設立から5年以上たったころ、暴力の被害者からの相談が重なるようになってきました。避難等の緊急的な事例もたくさんあり、行政とこまめに話し合う日々が続きました。特に警察の皆様には一方ならぬご尽力を賜り、感謝の念に堪えません。
とうとう2015年、団体の主たる事務所も県をまたいで引っ越さなくてはなりませんでした。それらすべては、理事たちの個人のお金で賄ってきました。
現在は、暴力の後遺症があり回復に取り組んでいるメンバーと一緒に経済的自立を目指してシェアハウスで暮らしています。それぞれ精神的にままならない部分と戦いながら、生活を整えながら過ごしています。個人的に大きな金額の奨学金を払っているメンバーもいます。
昨年は、島根県の研修を受けてファンドレイジングの仕組みを教えていただいたことから、ご支援くださる方が増えてきました。このことが、彼女たちにとってどれほど励ましになっているかと感じています。
10年以上の長い時間をかけて、一歩一歩真面目に取り組んできたこの安心の場所づくりのために、皆様のご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。